君の視線、感じる熱情


最近、背後に視線を感じる。
振り向けばいつも同じ人物、神林。

自分はその視線に含まれているものを捕らえられないほど鈍くはなく、また子供でもない。
けれど肝心の本人はその想いが何処から来るものなのか分かってはいないらしい。思わず苦笑が漏れる。

こちらはヒヨコ時代からその一途で強い眼差しに囚われる一方だというのに最近やっと意識し始めたかと思えば今度はこれか。
苦笑どころか深く溜息をつきたくなる。

いい加減自覚してもらって次の段階に進みたいのだがそれもがっついているようで、自分一人が振り回されてるようで気に食わない。
悔しい。

だから、言ってやれへん、お前が好きやなんて。



独占欲丸出しにして、俺に縋ってくるまではな。







*「そして強まる独占欲」
*・・・と、タイトルから続きます。
*嶋さんったら!笑