その背中を、その笑顔を見る度に


あの人は、小さいけど大きくて。
はじめは真田さんに憧れて入った、いや、目指したトッキューだったけど。
今は、あの人の指揮する隊に配属されて。
ヒヨコ時代の悪夢を思い出さない訳じゃなかったけど。
後ろから眺める背中はやっぱり大きく見えて。

いつからだろう。
これが真田さんに抱いたような「憧れ」じゃないって気付いてしまったのは。
あの人の「誰か」に、「自分」に向ける同じ笑顔が苦しくて仕方なくなったのは。
ねぇ、お願いです、嶋本さん。



俺にだけ、特別な笑顔を見せて?







*「湧き上がるこの感情を何と名づけたらいいのだろう」
*・・・と、タイトルから続きます。
*もう解かってるんですけど名づけるにはまだちょっと・・・・みたいな笑